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多段オリフィスとは

2017-12-25

減圧オリフィスの一種で、キャビテーションが発生するなど1枚のオリフィスだけでは減圧しきれない場合に、数段に分けて減圧するための製品です。
多段オリフィスのサイジング計算はキャビテーション係数を確認しながら行い、必要な段数を決定します。

減圧オリフィスはリストリクションオリフィスまたは制限オリフィスと呼ばれることもあります。

オリフィス(フローノズル、ベンチュリ管)の不確かさについて

2017-11-14

不確かさの計算

不確かさ δqm/qm を表す式は、ISO 5167-1(JIS Z8762-1)により次の式となる。

δqm/qm 質量流量の不確かさ
δC/C 流出係数の不確かさ :  ISO/JISに規定されています。
δε/ε 気体の膨張補正係数の不確かさ :  ISO/JISに規定されています。
δD/D 管の内径の不確かさ :  使用する上流管の値により算入します。
δd/d 絞り孔径の不確かさ :  設計寸法の0.1%の製作公差で製作しています。
δΔP/ΔP 差圧の不確かさ
δρ1/ρ1 流体密度の不確かさ
β 絞り比 :  オリフィス計算書を御参照ください。

オリフィス以外の差圧式流量エレメント、フローノズル、ベンチュリー等も同じ計算式となります。
詳しくはISO5167(JIS Z8762)を御参照ください。

計算例-1

絞り比βが0.6の液体測定用オリフィスの不確かさの計算例

δC/C=0.5%
ISO 5167-2:2003(JIS Z8762-2:2007)により、0.2≦β≦0.6のとき0.5%

δε/ε=0% (液体の場合)

δD/D 0.3% (メーカー標準)
δd/d 0.1% (メーカー標準)

δΔP/ΔP 0.1% (差圧計の精度から仮定)

δρ1/ρ1 実流体の持つ密度と計算に使用した密度における不確かさを算入する。
ここでは仮に1%と置く。

以上の値を式に代入すると、


結果≒0.75%となる。

計算例-2

圧力500kPaAbsの空気を差圧(ΔP)100kPaで測定する絞り比が0.6のオリフィスの不確かさの計算例
空気のアイゼントロピック指数κは1.4とする。

δC/C=0.5%
ISO 167-2:2003(JIS Z8762-2:2007)により、0.2≦β≦0.6のとき0.5%

オリフィスの気体の膨張補正係数の不確かさ δε/ε は次式による。

δε/ε=0.5%

δD/D 0.3% (メーカー標準)
δd/d 0.1% (メーカー標準)

δΔP/ΔP 0.1% (差圧計の精度から仮定)

δρ1/ρ1 実流体の持つ密度と計算に使用した密度における不確かさを算入する。
ここでは仮に1%と置く。

以上の値を式に代入すると、

結果≒0.9%となる。

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